「サイエンス」カテゴリーアーカイブ

夜更かしの害~睡眠と労働時間~

現在の日本の照明器具は非常に優れており、夜更かしをする傾向にあります。これは夜間でも明るい環境下で過ごせるために他ならず、大別すると交感神経優位と副交感神経優位の種類があります。前者は仕事を長い時間するタイプの人で、必然的に睡眠時間が短くなります。睡眠が十分とれないと骨髄系の発ガン率が高まると言われていま... Read more

笑いと免疫の関係

グリコーゲンを肝臓においてその蓄積をコントロールしたり、炎症抑制、脂質及び蛋白質分解に関与しているのがコルチゾールと呼ばれているホルモンです。日内変動が多い事で知られており、特にストレスを招いている際には上昇します。研究ではこのコルチゾールが血中において笑いとともに減少することが報告されています。体の健康... Read more

防御に関わるTLRの仕組み~自然免疫~

自然免疫の細胞表層にはTLRと言われている蛋白質が存在しますが、近年の研究では細胞表層だけでなく、その内部にもTLRが存在していると言われています。これが敵味方を識別しているもので、マクロファージや樹上細胞でも同様に見られます。構造は幾つかタイプの異なる蛋白質から成り立っており、いずれもその機能は違います... Read more

蛋白質/トリペプチド/ジペプチド/アミノ酸

蛋白質(たんぱくしつ)は新しく生成される量と同じだけ、古いものも分解されていきます。髪をはじめ、爪や筋肉などに存在する物質であり、特に人間の肝臓において合成できないものを必須アミノ酸と言います。蛋白質は体内に入るとペプチド結合が切られますが、これは消化酵素であるペプシンが胃液に含まれているためです。その際... Read more

リンパ球・単球~無顆粒白血球~

好中球、好酸球、好塩基球などはその細胞内に多くの顆粒を含有していますが、此れに対して顆粒をほとんど認めない白血球もあります。これがリンパ球及び単球と呼ばれている無顆粒白血球です。白血球の中で約三割ほど存在しているのがリンパ球で、あまり細胞質が見られません。中の多くは核で構成されており、T及びB細胞、ナチュ... Read more

タイトジャンクション・樹状細胞・ランゲルハンス細胞

表皮は肌の一番外側に位置し、角層、顆粒層、有棘層(ゆうきょくそう)、基底層と外側から四層構造になっています。また表皮の下には真皮があり、その下には皮下脂肪が存在します。タイトジャンクソンとは角層に見られ、皮膚表面を守っている皮膚ですが、細胞そのものは死んでいます。しかし、これらの細胞が集まって形成されてい... Read more

体温中枢・自律神経・視床下部

自律神経の視床下部に体温中枢が存在します。体温を一律に保つ恒温動物ですが、外界の寒さや暑さに影響されず代謝活動を行う事が可能です。これは自律神経の機能によるもので一定の体温が維持されます。ところが同じ生命体でもその体温は違ってきます。魚など自分の重さを浮力で保つような生命体はあまりエネルギーを必要とせず、... Read more

体液~血液、リンパ液/血漿・体腔・加水分解~

胆汁は水と油を馴染ませる作用があり、中性脂肪はこれによって水に溶解します。全ての栄養素は体内で溶解した状態で目的地に運ばれ、消化や取り込みが行われます。消化液には酵素が存在しますが、脂質や蛋白質、糖質はいずれもこの液体に溶解して、それぞれの酵素作用を受けることになります。また加水分解は栄養素が水との反応か... Read more

スーパーオキシドアニオン・NADPHオキシダーゼ

病原体が体の中に侵入すると食細胞に発見され、その細胞の中に吸収される訳ですが、その際、菌は分解されることになります。食細胞は優れた酵素活性を有しており、吸収されると次亜鉛素酸や過酸化水素などによって壊されてしまいます。リソソームは殺菌成分を閉じ込めている構造のことですが、マクロファージは細胞質にこれを含有... Read more

早朝高血圧~一過性の血圧上昇~

早朝高血圧はそれだけで異常とは言えません。重力の影響を受けにくい就寝時は、横になって筋肉も緩んでしまうからです。つまり、血圧も下がってしまうわけですが、起床時は逆に高くなります。これは活動するために必要な措置であって、ある程度の範囲であれば正常ということになります。また何かに集中するなどの行動をとると、交... Read more